西国三十三所巡り その11(二十九番札所松尾寺)
2020-09-07
京都府と福井県の境に青葉山という山があります。青葉山は東西から見ると一つに見えるのですが、南北から見ると峰が二つ見える双耳峰です。「若狭富士」と呼ばれたり「北叡山」と呼ばれたりする霊験あらたかな山です。
第二十九番 青葉山 松尾寺

708年に中国(唐)から渡来した威光上人が草庵した場所に、元明天皇が藤原武智麻呂に命じて馬頭観世音像を作らせ、本堂を建立させたそうです。ご本尊は馬頭観世音菩薩です。ご本尊は秘仏で、前回開帳されたのが2009年で花山法皇の一千年忌を記念したものだそうです。前回の開帳から77年ぶりだそうです。前回から77年でしたが、次回の開帳予定は33年後の2042年だそうです。
青葉山は東西に2つの峰を持つ双耳峰で、古くは扶桑馬耳山、鋏山とも呼ばれていました。その青葉山を見て、唐の霊験ある馬耳山を想起して威光上人は登山し松の大樹の下で馬頭観音を感得して、そこに草庵を結んだのが松尾寺の始まりとされています。
西国三十三所では唯一馬頭観世音菩薩をご本尊にしている松尾寺ですが、青葉山周辺には馬頭観音像が多く残っているようです。馬頭観世音菩薩は農耕や車馬交通、牛馬畜産の守り仏のためか競馬関係者も参拝押しているようです。馬にちなんだということでしょうかね。境内には馬の銅像も設置されています。

青葉山の中腹に松尾寺はあります。車以外の交通の便は悪いです。電車で行く場合はJR「松尾寺(まつのおでら)」駅から徒歩50分です。他に舞鶴トラベルの貸し切りタクシープラン(2時間1台:10500円/JR「東舞鶴駅」から)が利用できます。ちなみにはJR「松尾寺」駅は無人駅です。
私は車で行きました。道は狭いですが道路はきちんと舗装されていました。日曜日に行ったのですが、対向車はありましたが多くなかったので、そこまで苦労はありませんでした。お寺の近くに駐車場があります。駐車料金は400円で、寺務所で申告して支払います。
仁王門は改修中で、門全体にネットがかけられその上に本堂や納経所への看板が設置されています。
境内には袴腰付きの鐘楼が設置され、その横に鳥羽天皇が御手植したと伝えられる銀杏の木があります。

山の中腹にある上に公共交通機関も不便な所らしくと言っては何ですが、自然が溢れ荘厳な雰囲気のあるお寺だと思いました。
残念だったのは仁王門が改修中だったことです。松尾寺所蔵の国宝などの重要文化財が展示されている宝物殿(入館料800円)が春秋に開放されるのですが、コロナウィルス感染予防のため2020年は春秋ともに展観中止になってしまいました。とても残念です。