西国三十三所巡り その13(十七番札所六波羅蜜寺)

2020-09-21

西国三十三所参りは四国の八十八所参りと違い、歩き遍路が少ないのも特徴の一つだと思います。理由としてはお寺からお寺への距離が開いているところが多く、次のお寺まで100㎞以上離れているところが数か所あります。道はもちろん平坦な所だけでなく山道を通ることもあり、歩きでの移動では数日かかるところもあります。昔はとても大変だったと思います。時代が進むとともに交通の便が良くなり車やバス、電車などの公共交通機関の利用が一般的になり、参拝しやすい環境になったのではないかと思います。今回は六波羅蜜寺に参拝しました。京都の町中にあり前のお寺からの距離も近く、十六番札所である清水寺から歩いていくことができます。

第十七番 補陀洛山 六波羅蜜寺

951年に「市の聖」と呼ばれる空也上人が開創したと伝えられています。ご本尊は十一面観世音菩薩です。疫病が蔓延する京都で、自ら刻んだ十一面観音像を車に乗せて行脚したそうです。念仏を唱えながら観音様にお供えした梅干しと昆布入りのお茶を病人に振る舞ったそうです。それが今も皇服茶として伝わり、正月三が日に振る舞われています。梅昆布茶の原型と言われているそうです。

最初は西光寺という名前だったそうですが、977年に空也上人の弟子である中信上人により六波羅蜜寺に改称されました。空也上人の作と言われるご本尊の十一面観音像は国宝に指定されています。秘仏で12年に一度、辰年にご開帳されています。次回は2024年予定だそうです。

入山料はありませんが宝物館が併設されており、拝観料は大人600円、大学生・高校生・中学生500円、小学生400円です。宝物館には重要文化財が多数展示されています。中でも木造の空也上人立像が有名ではないでしょうか。口から六体の阿弥陀仏が吐き出されている像ですね。六体の阿弥陀仏は「南無阿弥陀仏」の六字を象徴しているそうです。

本堂では、開運推命おみくじというものがあります。このおみくじは、「四柱推命」をもとにした占いで、生年月日と性別から一年の運勢を知ることが出来ます。2月4日から翌年2月3日までの運勢を占えます。注意点としては、13歳未満88歳以上にはおみくじがありません。なんでも13歳未満と88歳以上には吉凶がないということらしいです。

境内にはパワースポットがいくつもあります。入ってすぐにある「一願石」は訪れた人の願いを一つだけ叶えてくれると言われています。金色の文字があるのでそこを中心に合わせてから、願いを思い浮かべ、祈りを込めてこの円盤状の石を手前に3回まわすことで、願いが叶うそうです。

手水の左側に「無事かえる」と書かれた立て札があり、二匹のカエルが参拝者の無事を祈ってくれています。

本堂正面には牛の像が設置されています。「撫で牛」と呼ばれ、自分の患っている悪いところを撫でると病気や怪我が治るご利益があるそうです。コロナの影響でしょうか?マスクをしていますね。

境内には駐車場がありませんので、車で行かれる方は近くのコインパーキングを利用することになります。道がそんなに広くなく駐車台数が少ないところが多いので、お寺の近くに停めるよりは少し離れたところのコインパーキングに車を停めて散歩がてら歩くのが良いかもしれません。