西国三十三所巡り その23(十九番札所革堂)
2020-12-07
今回は革堂に参拝しました。寺号は行願寺といいます。前回の六角堂と同じで革堂というのは通称になります。こちらも六角堂と同じで町中にあり山門は家に挟まれた感じになっています。このお寺は西国三十三所の中で唯一の尼寺です。私も尼僧の方に御朱印を書いて頂きました。

第十九番 霊麀山 行願寺

1004年に行円上人が創建しました。行円上人は出家する前は猟師をしていました。ある日、射止めた雌鹿の胎内から子鹿が誕生しました。その光景を見て殺生の非を悟り出家して仏門に入りました。その雌鹿の皮を常に身をつけていたことから「革聖(かわひじり)」と呼ばれ、行願寺は「革堂(こうどう)」と称されるようになりました。ご本尊は千手観世音菩薩です。行円上人が加茂神社の神木から得て、自らが三年かけて刻んだ高さ2.5mの像です。秘仏ですが、毎年1月17日、18日に御開帳されています。
幽霊絵馬の話も有名です。1811年江戸時代に行願寺の近くにあった質屋で子守りとして奉公していた「おふみ」という少女がいました。近くの行願寺から聞こえてくる御詠歌を子守歌代わりに歌い聞かせていたら質屋の子供が御詠歌を覚えてしまいました。宗派の違う質屋の主人はそのことに激怒し、おふみを折檻し死なせてしまいました。慌てた主人は遺体を隠し、おふみの両親に嘘をついてしまいます。おふみの両親は行願寺で娘の居場所をしえてほしいと願をかけ、そのままお堂で一夜を過ごしました。その夜、おふみが幽霊となって現れ両親に真相を告げました。翌日、両親は奉行所に駆け込み、おふみの亡骸を掘り出して供養しました。質屋の主人は捕らえられました。両親は供養の意味を込め、ふみの子守りをしている姿を杉板に描き母がおふみに贈った手鏡をはめて行願寺に奉納したと言われています。これが幽霊絵馬と言われ、縦1.5m横1mの大きさがあり、宝物館に納められています。毎年8月21日~23日に一般公開されています。
時期的にご本尊も幽霊絵馬も見ることは叶わなかったのですが、庭に七福神の像がありました。都七福神まいりのひとつ、寿老人神堂があり寿老人を奉っています。


今回も車で移動しましたが、行願寺には専用の駐車場がありませんので私営の有料駐車場を利用することになります。周囲にコインパーキングがいくつかありますが町中と言う事もあり公共交通機関を使う方がいいと思います。近くに喫茶店などの飲食店も多くあるので一息つくのもいいですよ。