西国三十三所巡り その24(十番札所三室戸寺)

2020-12-14

今回は三室戸寺です。社会情勢的に出歩くのは良くない風潮になってきましたが、少し前の紅葉が鮮やかな時期に参拝しています。平日の昼過ぎに参拝したのですが、紅葉を見に訪れたのか、参拝者も少なからずいました。

第十番 明星山 三室戸寺

770年に光仁天皇の勅願により奈良大安寺の行表和尚が創建したと伝えられています。天智天皇の孫である白壁皇子(後の光仁天皇)が毎夜宮中に差し込む光の元を探させました。その光をたどり宇治の山奥に流れる志津川の上流で、千手観世音菩薩像を発見しました。この観音像を安置して「御室戸寺」としました。その後、光仁天皇、花山天皇、白河天皇の離宮になったため、「御」の字を「三」に替え、三室戸寺と称するようになりました。ご本尊は千手観世音菩薩です。千手観世音菩薩なので通常なら腕は42本なのですが、こちらのご本尊の腕は二本です。秘仏であり御開帳は不定期です。前回は2009年に花山法皇の一千年忌にちなんで84年ぶりに御開帳されたようです。次回の御開帳は未定だそうです。

宝物館があり、清凉寺式釈迦如来像や木造毘沙門天立像など重要文化財に指定されている数々の像が公開されています。ですが、公開時間が毎月17日の朝の9時から20分だけ。しかも途中の入館もできません。なので、宝物館の拝観を行いたい方は時間に余裕を見た方がいいでしょう。拝観料は500円です。

赤い山門をくぐり石段を上ると、おじいさんの顔に蛇の体の宇賀神の石像があります。狛蛇ともいわれているようです。しっぽを触ると金運がアップするそうです。こういうところは蛇らしいといいましょうか。こちらは顔がおじいさんですが、若い娘のバージョンもあるそうです。弁財天と縁があるようで、竹生島の宝厳寺では弁才天の頭頂部に小さい宇賀神が乗っています。

本堂の前には狛兎である福徳兎や狛牛と言われる宝勝牛が設置されています。兎の前にある玉の中に卵が入っているのですが、その卵が立てば昇運がつくと言われているようです。

宝勝牛の口中には石の玉があり、それを撫でると勝運がつくと言われています。三室戸寺の近くで百姓が飼っていた弱々しい牛が口から玉(牛玉・ごおう)を吐きだすとみるみる元気になり、闘牛で大儲けをしたことが由来だそうです。勝運だけでなく、病気平癒や金運に効果があるとされています。そのとなりには横綱の貴乃花と若乃花の絵馬が手形とともに設置されています。

こちらのお寺は、あじさい園、つつじ園がありその時期になると拝観料も変わります。通常は大人500円、小人300円なのですが、あじさい園やつつじ園が開催されている時は大人800円、小人400円になります。駐車場もあり乗用車は500円になります。ですが、あじさい園やつつじ園が開催の土日は混雑するそうなので公共の交通機関を利用した方がいいようです。京阪電車「三室戸」駅から徒歩20分程度です。