西国三十三所巡り その30(第三十二番札所 観音正寺)

2021-11-22

今回は西国三十三所参りで最難所の一つとして有名な観音正寺を参拝しました。最近はめっきり寒くなってきましたが、冬になると繖山の山頂近くにある観音正寺は雪深くなるそうです。雪が降る前に参拝ができたので良かった。

第三十二番 繖山 観音正寺

605年に聖徳太子が創建したといわれています。近江の国を訪れた聖徳太子は琵琶湖で人魚に出会いました。人魚は「私は前世漁師であり、殺生を業としていたため、このような姿になりました。繖山にお寺を建て、どうか私を成仏させてください」と聖徳太子に懇願しました。その願いを聞き入れ聖徳太子自らが千手観音像を刻み、堂塔を建立したとされました。日本唯一の人魚伝説がある寺院として知られ、人魚のミイラといわれるものが伝わっていましたが1993年の火災で焼失しています。焼失されるまでは公開もされていたようで、ネットで検索すると写真も確認できます。ご本尊は千手千眼観世音菩薩です。秘仏で重要文化財に指定されていましたが1993年の火災で焼失しました。新たなご本尊として2004年に総白檀の千手千眼観世音菩薩坐像が祀られました。23トンの白檀を使った像高3.5メートル、光背を含めた総高6.3メートルの巨大な坐像です。こちらは常時ご開帳されているそうです。2012年に火災から免れた旧秘仏本尊の御前立であった仏像が発見されています。現在修復中なのですが、2022年に「聖徳太子1400年御遠忌大法会」に行われる記念事業として2022年の5月22日~12月18日まで御開帳される予定です。その後は、33年に一度の御開帳になります。

観音正寺は琵琶湖の東岸、標高433mの繖山(きぬがさやま)、別名観音寺山の標高370m付近に位置しています。表参道には1200段の石段があります。最難所の一つといわれる所以ですね。

車で行くこともできます。表参道駐車場と裏参道駐車場があります。今回は表参道駐車場を使用しました。表参道料金ゲートで料金600円を支払い道なりに進むと駐車場へ到着します。表参道駐車場からは400段の石段を登ることになります。時間としては10分程度だそうですが、もっとかかったような気がします。麓からの1200段に比べれば大したことはないのでしょうが、登るのはとても大変でした。後から調べてみると裏参道からアクセスした方が距離は多少延びることになりますが登りやすいようです。

境内に入ると山門や仁王門がありません。仁王像が両脇に立っており、その代わりをしています。そこを抜けると受付があります。入山料を支払って境内に入ります。境内には、江戸時代から「濡仏」(ぬれぼとけ)と称される丈六の銅製釈迦如来坐像が安置されていましたが、第二次世界大戦中に金属類回収令によって供出されました。その後1983年に再建されて安置されています。

本堂は境内の奥まったところにあります。本堂も1993年に焼失していますが、2004年に木造入母屋造で再建されています。よこにまわってほんどうにはいらないといけないのですが、入り口にマスクをした聖徳太子がいます。

堂内には常時御開帳の千手千眼観世音坐像は迫力があります。納経をすると「疫病退散札」を頂きます。ご家族・友人にもどうぞと数枚頂きました。ありがたいです。

拝観時間・納経時間はともに8時から17時までです。拝観料は大人500円、中学生・高校生は300円です。表参道・裏参道の林道を通るにはどちらも四輪600円、二輪300円の通行料が必要です。どちらも道幅が狭くなっています。運転には注意が必要です。2021年10月現在、裏参道は通行止めになっています。