西国三十三所巡り その31(第三十番札所宝厳寺 第三十三番札所華厳寺)

2021-12-31

2020年6月から始めた西国三十三所巡りも無事結願することができました。今回は琵琶湖の中の竹生島にある宝厳寺と、関西から出て岐阜にある華厳寺という心理的に遠さを感じる2か所を参拝してきました。この記事を書いている時は滋賀から岐阜にかけては寒波襲来で大雪になっていましたが、参拝した時期は11月末だったので移動にも大きな被害がなくて済みました。皆様も参拝する時は気を付けてください。

第三十番 竹生島 宝厳寺

724年に聖武天皇の勅願で行基が創建したといわれています。山号は巌金山になります。聖武天皇の夢枕に天照大神が立ち、弁財天を竹生島に祀るようお告げをしたのが始まりといわれています。日本三大弁才天の一つに数えられ、その中では最も古くに建立されたと言われています(他の二つは広島県の厳島神社と神奈川県の江島神社です)。本尊は弁才天ですが、その後に千手千眼観世音菩薩が安置され、札所のご本尊となりました。どちらも秘仏であり、60年に一度の御開帳になっています。次回は2037年の予定になっています。

三十三ある札所の中で唯一の船を使用しないと行けないお寺になります。島には宝厳寺と都久夫須麻神社、後は数軒のお土産屋だけで民家は一軒も無いそうです。竹生島へ行く船は長浜・彦根・今津の各港より出ています。琵琶湖汽船とオーミマリンの2社が運行しています。乗船時間は一番短いので今津港から25分で、一番長いのは彦根港から45分です。今回は今津港から竹生島に向かいました。今津港には40台駐車ができる無料の駐車場があります。歩いて数分で船着き場に着きます。今津港から竹生島までは通常期間で一日に4本、冬季になると一日2本の運航になるので事前のチェックが必要です。琵琶湖汽船を利用した今津港からの乗船料は2640円でした。

島に着くと中々の壮観で見上げてしまいます。石段を上ると本堂があります。本堂から観音堂に向かうまでに国宝である唐門を通ります。色鮮やかで派手でした。宝厳寺から都久夫須麻神社へは舟廊下という重要文化財に指定された屋根付きの廊下で結ばれています。豊臣秀吉の御座船「日本丸」の船櫓の用材を用いて建てたので舟廊下と呼ばれています。宝物殿もあるのですがコロナのため休館となっていました。

竹生島への入島料として大人500円、小人300円が必要ですが拝観料はありません。船着き場を降りお土産屋の横を通ると入口があってその横に券売機がありました。

納経には少し時間がかかります。行く方法が船しかなく発着時間が決まっていることが原因だと思います。滞在時間は船便によりますが70~85分です。団体が来てしまいますとゆっくりと見て回るのは難しいかもしれません。

第三十三番 谷汲山 華厳寺

798年大口大領と豊然上人によって創建されました。大口大領が京都の仏師に十一面観世音菩薩を彫ってもらい、故郷に帰る途中で観音像が動かなくなりました。大領はこの地が結縁の地だろうと思い、この山中に住んでいた豊然上人に相談してお堂を建立したといわれています。寺付近の谷から油が湧き出し、仏前の灯明用の油が汲めども尽きなかったことに由来して、醍醐天皇が「谷汲山」の山号と「華厳寺」の扁額を下賜しました。ご本尊は十一面観世音菩薩です。秘仏となっており、御開帳は不定期です。

986年に花山法皇が満願成就の寺と定めたことで西国三十三所の最終札所となりました。満願の地という事もあって荘厳な感じがします。ご詠歌は、過去・現在・未来を示す3首あり、ご詠歌にちなんで御朱印も本堂(観音堂)・満願堂・笈摺堂の3種類があります。過去は満願堂、現在は本堂(観音堂)、未来は笈摺堂を表しています。

本堂には精進落としの鯉や戒壇めぐりなどがありますが、面白いなと思ったのは満願堂です。なんと色々な狸の石像があります。見ざる聞かざる言わざるを模した狸は一見の価値ありです。

駐車場は700台駐車できるそうです。基本無料ですが日曜祝日は400円だそうです。そして場所も門をくぐってすぐの場所は民間経営で有料となっています。もう少し進み観光プラザの横が町営の駐車場になります。拝観料は無料です。