漏れ出す狂気と家族愛(Mr.ノーバディ2)
2026-06-10
前作『Mr.ノーバディ』は、地味な会計係のおじさんがロシアンマフィアを相手に大暴れするという、 いわゆる「ナーメテーター」モノなんですが、今作はその続編です。 前作同様90分程度でサクッと見ることができます。
あらすじ
前作でロシアン・マフィアと派手にやり合ったハッチ(ボブ・オデンカーク)は、 焼失した3000万ドルを肩代わりした組織への借金返済のため働きづめで家族との時間も取れない。 家族関係の修復のため、一家を連れて田舎町のウォーターパークへ休暇に出かける。 だが、全米最古のウォータースライダーが売りのしがないリゾートは、 巨悪組織を率い、薬物と汚職にまみれた警官を支配する、一切容赦のない女レンディーナ(シャロン・ストーン)の密輸ルートだった。 地元保安官との些細なトラブルが、たちまち巨悪組織とのド派手な全面戦争へとエスカレートする!
見どころ
設定は前作から続きなので、見ていたほうが主人公の「普通に見えて普通じゃない」感を楽しめます。 最初に家族とうまくいかない一週間を過ごす主人公を描写し、そこから再構築しようと奮闘する描写を見て 今作は家族に焦点を当てていると思いました。 前作は会計士でしたが、今作は最初からエージェントとして描かれています。 会計士では3000万ドルを返済しようと思ってもできませんもんね。
ボブ・オデンカーク演じるハッチですが、こんなに自制の利かない人だったかなと不思議に思いました。 前作は抑え込まれた日常から解放される狂気という感じでしたが、今作はちょいちょい狂気が漏れ出ています。 借金を肩代わりした組織の人間に「お前は本能に逆らえない」と言われていますが、この自制の利かなさを見ると納得です。 その狂気と家族への思いが絶妙なバランスを取っています。 前作ではあまりフィーチャーされていなかった家族も個性が出ていると思いました。
今回は休暇先の田舎町が舞台です。ハッチが子供の時に父に連れられてきたという思い出の場所です。 そこに家族旅行に訪れますが、同伴するハッチの父(クリストファー・ロイド)が今回もいい味を出しています。 異母兄弟のハリー(RZA)も健在です。今回もぶっ飛んでいましたね。 よりB級感が出ていたと思います。
女ボスのレンディーナをシャロン・ストーンが楽しそうに演じているなというのが初めてみたときの感想です。 久しぶりに見たので、最初はシャロン・ストーンと気づきませんでした。 悪役を活き活きと演じていましたね(笑) 作中ではやりたい放題やっていて、みんなから極悪人とボロカスに言われています。
遊園地での戦闘シーンはチープ感が出ているように感じました。 それぞれの見せ場を作ると90分という短い時間では窮屈な作りにはなりますね。
ご都合主義なところもちらほらありますが、 サクッと見てスカッとするにはいい作品です。