全編一人称視点の惹き込まれる怪作(ハードコア、Hardcore Henry)

2020-06-05

ハードコア(Hardcore Henry)はロシアとアメリカの共同制作のアクション映画です。

最初から最後まで一人称視点です。画面酔いするかなと思いましたが、大画面ではなかったせいか逆にグイグイ惹き込まれていきました。

主人公のヘンリーが次から次へと訳が分からない状態で振り回されていく姿に96分があっという間に過ぎていきました。

個人的には暴力の限りを尽くしたオープンニングクレジットが一番グロかった。ストーリー中も人はバンバン死ぬのですが、視点がすぐに切り替わる(主人公が次を見る)からそんなに意識はしませんでした。

そして最初にヘンリーの境遇を説明してくれる妻役のヘイリー・ベネットがエロい。科学者風の恰好なのになぜエロさがこんなににじみ出ているのか(笑)

共演者も個性的で実力派揃いでした。エロいヘイリー・ベネットはもちろんですが、ジミー役のシャールト・コプリーも怪演というか楽しんで演じています。ヘンリーの父役でティム・ロスも出演しています。最初と最後で聞こえ方が変わるティム・ロスの言い回しがとても良いです。

低予算でありながら監督のあれもしたいこれもしたいが詰め込まれているのにちゃんと作品として成り立っているのがすごい。

パルクールからの追跡や狭い室内での戦闘、激しいカーアクションや戦車へ乗り込んでの戦闘まで登場してアクションはお腹いっぱいです。ヘンリーは充電やら再起動やらで小休止は挟まれますが、ほぼ休みなしで動いてます。この話ほぼ一日のうちに起こっているんです。

いきなり手足の接続する場面やら超能力で人がぶっ飛ぶ場面やらと近未来的な設定が飛び交いますが何も説明されません。とくに説明のない中でSF的な設定が呑み込めるならこの作品はかなり楽しめます。そこを気にしなくても登場人物たちは濃いキャラクターですしアクションもすごいので楽しめると思います。グロいのが苦手な方は注意が必要ですが…。