西国三十三所巡り 兵庫編(中山寺・圓教寺・一乗寺・播州清水寺)
2020-08-24
兵庫県内の札所をまわった記録です。宝塚の中山寺から、書写山圓教寺、一乗寺、播州清水寺と、山あいのお寺が続きます。
西国三十三所巡り その5(二十四番札所中山寺)(2020年7月27日)
7月23日から京都国立博物館で西国三十三所の催しが開催されています。国宝や秘仏も公開されるようなので機会を見て行こうと思っています。お参り自体もゆっくりとマイペースながら続けています。
第二十四番 紫雲山 中山寺

推古天皇時代(593~628年)に聖徳太子が創建したといわれています。ご本尊は十一面観世音菩薩です。豊臣秀吉が祈願したことや明治天皇の母が「鐘の緒」(安産の腹帯)を授かったことで安産の神様としても有名です。そのことから日本で唯一の「明治天皇勅願所」となりました。
阪急電車「中山観音」駅から徒歩数分の所に入口があります。日曜日に行ったせいか人がかなり多くいて賑わっていました。今回は車で行ったのですが、少し離れたところのコインパーキングを使用しないと車を停めるところがありません。駅の近いところでコインパーキングを見つけましたが地元の人や一度行って周囲を見て回った人しか分からない上に道が狭い、小さいのですぐに埋まってしまうためあまりお勧めできません。少し離れたところにある大きなコインパーキングは土日祝や戌の日は料金が平日の3倍ですが、道路に面しているため出入りがしやすく、駐車面積が大きいのでこちらの方が使い勝手が良いと思います。

山門をくぐると参道があり、両脇に塔頭寺院が並んでいます。そこを抜けると階段があるのですが、横を見るとエスカレーターとエレベーターが設置されています。さすが安産祈願のお寺です。参拝に来る人のことを考えてなのか境内の階段のあるところにはエスカレーターが設置されています(すべてではないですが)。境内の道はどこもきちんと舗装されています。

境内には本堂のほかにも五百羅漢堂、閻魔堂、五重塔など見どころが盛りだくさんです。なぜか境内の至る所に参拝記念の看板があります。看板があるのは参拝客が多いからだろうと思っていました。それにしても多いと不思議に思っていたのですが、中山寺のホームページでライブカメラを見ることができ、大願塔からのライブカメラで参拝記念の看板を見ることができました。謎仕様ですね。

中山寺は梅林でも有名で時期になると賑わうみたいです。私が行ったには梅雨明け間際だったので見られませんでした。その梅林を抜けて一時間程度歩くと奥之院があります。奥之院への道は山道のため起伏があり、途中の道では自動販売機やトイレなどはないので準備が必要です。
以前は西国三十三所の一番札所とされていたこともあったようです。平成9(1995)年に開創1400年を迎えた歴史あるお寺です。参拝客が多いのは安産祈願のお寺だからだけではなく、駅から近く境内はバリアフリーでお参りしやすいというのもあるのかもしれません。
西国三十三所巡り その7(二十七番札所圓教寺)(2020年8月10日)
数年前に圓教寺に行こうとしたことがありました。その時はロープウェイの定期点検と重なり行くことができませんでした。調べてみると毎年冬季に整備点検のため長期の運休をしているようです。見事にそのタイミングに当たったってことですね。ロープウェイを使わずとも歩いて山頂に行けるという事でしたが、ガッツリ山道で登山と変わらない上に一時間近くかかると言われ、その時は断念しました。今回は満を持して参拝です。
第二十七番 書写山 圓教寺

966年に性空上人が創建しました。ご本尊は如意輪観音です。「西の比叡山」「天台宗三大道場」とも呼ばれる大寺院です。天台宗三大道場とは、圓教寺のほかに延暦寺、大山寺のことです。映画やドラマのロケ地にもなっており、境内にラストサムライや軍師官兵衛のロケ地になったとの案内がありました。
圓教寺に行くのに登山という方法もありますが、一時間に四本の頻度で運行しているロープウェイを使います。料金は片道大人600円小人300円、往復大人1000円小人500円です。片道4分程度ですが、ガイドの人が同乗して案内をしてくれます。私が乗った時はコロナのため必要最低限の案内しかありませんでしたが…。とはいえ、普通に話をしてくれるので、混雑していなければ軽く説明はしてもらえます。

ロープウェイを降りると入山受付の建物があります。そこで志納金500円を納めます。プラス500円を支払うと摩尼殿までマイクロバスで往復できます。バスを使用しない場合はアップダウンのある道を約20分程度歩いて摩尼殿まで行きます。道はほぼ一本道で案内板もあるので迷うことはないです。
仁王門を抜け摩尼殿にたどり着くまでに絶景ポイントがあります。私が行った時は少しガスっていて見えなかったですが、姫路城や明石海峡大橋が見えるそうです。摩尼殿の前にはづき茶屋というお土産屋さんがあり、そこはソフトクリームも売っていたので歩き疲れに糖分補給、冷たいものを取って暑さを凌ぐのにはもってこいです。
境内は仁王門から十妙院にかけての「東谷」、摩尼殿を中心とした「中谷」、大講堂・食堂(じきどう)・常行堂(じょうぎょうどう)と奥之院のある「西谷」に分けられます。奥之院まで回っていると2時間近くかかります。さすが大寺院、見どころが満載です。
奥之院では性空上人に仕えていたという乙天・若天という二同時をまつっている護法堂や性空上人をまつる開山堂があります。開山堂では漢字での御朱印に加えチベット語で書かれた御朱印も希望すればもらえます。
今回も車で行きましたが、ロープウェイの駐車場は無料で利用できます。カーナビで設定する時は圓教寺やロープウェイで設定してしまうと高速道路などに案内されることがあるそうなので、「書写の里美術工芸館」で設定してくださいとのことでした。
西国三十三所巡り その8(二十六番札所一乗寺)(2020年8月17日)
茹だるような暑さが続いています。今年は梅雨明けが遅かったので、梅雨が明けた途端もう真夏という感じですね。圓教寺を出発し一乗寺に向かったのですが、時刻は昼を回り天気が良いこともあって日差しも強かったです。この日も真夏日でした。圓教寺からは車で40分程度という距離です。圓教寺から一乗寺、そして播州清水寺へ向かう予定です。
第二十六番 法華山 一乗寺
650年に法道仙人が孝徳天皇の勅命によって創建しました。ご本尊は聖観世音菩薩です。開基した法道仙人はインドから紫の雲に乗って飛来したといわれているそうです。さすが仙人ですね。
お寺の近くに専用の駐車場があります。乗用車300円、オートバイ130円です。お寺の敷地に入るとすぐ受付があり拝観料500円を支払います。受付を過ぎると宝物館があるのですが、事前の予約が必要です。宝物館の拝観料は500円です。
石段を登って本堂に向かうのですが、石段の数が162段あるそうです。石段の途中に常行堂や国宝である三重塔があります。石段を登っていくと三重塔が見えます。下から見る三重塔は迫力がありました。真夏日の昼間に石段を上るのはなかなか堪えるものがありますが、石段を使わない迂回路というのもあるようです。

国宝である三重塔は、お寺の説明書きでは1171年に建立され、日本でも十指に入る古塔だそうです。他にも国宝の聖徳太子及天台高僧像十幅や重要文化財である金堂(本堂)、石造五輪塔、護法堂、妙見堂、弁天堂、ご本尊である聖観音立像など多数の文化財が所蔵されています。

奥之院にある開山堂までは行ったのですが、開山堂を囲ってある柵を抜けると賽の河原まで行けたようです。ですがそれに気づかずその奥にある賽の河原に行けませんでした。あとから調べてみると中々の心霊スポットだそうで、言われてみると雰囲気が寂しいような物悲しいような独特なものがありました。気のせいかもしれませんが…。
開山堂からの帰りは石段を使わずに池や太子堂を眺めながら迂回路を使って受付まで移動しました。全部下りで急な勾配もなかったのでのんびりとできました。
道路を挟んだ反対側に無料の休憩所がありました。そこでお茶を頂きました。真夏日で石段を登ったり歩き回ったりして汗をかいているので、こういう気づかいはありがたいです。
西国三十三所巡り その9(二十五番札所播州清水寺)(2020年8月24日)
今回参る播州清水寺で西国三十三所の兵庫県部分は終了です。播州清水寺は海抜500mの山上にあります。周りはゴルフ場が多く緑多く自然豊かといった感じでした。この日も天気が良く、まさに猛暑日という日でした。
第二十五番 御嶽山 清水寺

627年に法道仙人が推古天皇の勅願にて創建されました。ご本尊は十一面千手観世音菩薩です。京都にある十六番札所の清水寺と区別するためにこちらは播州清水寺と呼ばれているそうです。前回の一乗寺を創建した法道仙人です。こちら(播州清水寺)のご本尊は十一面観音で、あちら(一乗寺)のご本尊は聖観音と同じ人が創建しても、お寺によって違うのが不思議に感じます。
かつては2㎞の参道を登るしかなったそうですが、1975年から登山道路が開通して仁王門の前まで車で行けます。入山料は大人500円、高校生300円、中学生以下は無料となっています。仁王門の前に大きな駐車場があります。駐車場の料金は無料です。
仁王門を抜けて道を下っていくと薬師堂が見えます。薬師堂の中にはせんとくんをデザインした薮内佐斗司氏作の十二神将が展示されています。せんとくんの時にも感じましたが、世界観が独特です。

大講堂で御朱印を頂いたのですが、その横を抜けると登山道になっています。そこにSNSで話題になった(と看板に書かれていました)、引退ポストなるものがありました。もう使われていない円筒型のポストなのですが、中々風情がありました。SNSで映えるというのが分かります。

その後、根本中堂へ行くために石段を登ります。石段の途中には鐘楼(開運の鐘)や地蔵堂があります。あちこち見て回りながら根本中堂に到着です。根本中堂のご本尊である十一面観音立像と脇侍の毘沙門天立像と吉祥天立像は三十年に一度開帳される秘仏となっています。前回が2017年(平成29年)なのでまだまだ先になりますね。
根本中堂の左裏に「おかげの井戸」があります。元々水の乏しかったこの土地に法道仙人が水神に祈って霊泉が湧水したことから清水寺と言われるようになったそうです。「滾浄水(こんじょうすい)」とも呼ばれ、この井戸をのぞいて自分の顔が映れば寿命が三年延びるといわれているようです。
清水寺という名前にふさわしくあちらこちらに井戸がある場所でした。