西国三十三所巡り 近江・結願編(石山寺・三井寺・岩間寺・長命寺・観音正寺・宝厳寺・華厳寺)
2021-12-31
滋賀県の札所から、竹生島の宝厳寺、そして満願となる岐阜の華厳寺までの記録です。2021年の暮れに三十三所を巡り終えました。
西国三十三所巡り その26(第十三番札所 石山寺)(2021年4月19日)
2021年に入りコロナの勢いも少しは減ってくのかもと思っていたのですが、全然そんなことはなく、むしろ変異して感染力を悪化させるという恐ろしいことに…。緊急事態宣言がやっと解除されたのに、一カ月も経たずに各地でまん延防止等重点措置が施行されました。今回参拝した石山寺を皮切りにして、残りのお寺も次々と参拝したいなと思っていた矢先のまん延防止措置です(泣)早く収束してもらいたいものです。
第十三番 石光山 石山寺

747年に聖武天皇の勅願により良弁(ろうべん)僧正が創建したといわれています。良弁僧正は聖武天皇から、東大寺の大仏建立に使用する黄金が不足しているので、黄金の産出を祈願するように命じられました。はじめは吉野の金峯山で祈願していたのですが、蔵王権現のお告げに従い石山の地に訪れ、岩の上に如意輪観音像を置いて祈願しました。すると程なくして陸奥国から黄金が産出されました。祈願が達成されたため、如意輪観音像を岩から移動させようとしましたが、動かすことができません。そのため如意輪観音像を覆うようにお堂を建てたのが始まりといわれています。ご本尊は如意輪観世音菩薩です。木造如意輪観音坐像は重要文化財に指定されています。如意輪観音像は六臂像(六本の手を持つ)が多いのですが、石山寺の如意輪観音像は二臂像です。秘仏となっています。日本で唯一、天皇の命により封印されており、石山寺では「日本唯一勅封観音」としています。御開帳は勅使によって行われます。原則として33年に一度、および天皇陛下のご即位の翌年にのみ御開帳されています。2020年に天皇陛下のご即位のため御開帳されていますが、33年毎の御開帳は2016年に行われているので次は2049年になります。
参道入り口には重要文化財に指定されている東大門があります。寺伝では1190年に源頼朝が寄進したといわれています。両脇には鎌倉時代に運慶・湛慶が作成したといわれる仁王像が祀られています。

東大門をくぐるとまっすぐな参道が延びています。参道の先に志納所があり、拝観料を支払うと入場できます。入場してすぐに木の棒に囲まれた石が置いてあります。比良明神影向石といって、良弁僧正が近江の地主である比良明神と出会った場所だそうです。向かいにはくぐり岩といって、ここをくぐると願いが叶うといわれているようです。お寺の案内にはパワースポットと書かれていました。

階段を上って本堂に行きます。本堂は滋賀県最古の木造建造物で国宝に指定されています。その横には紫式部が石山寺で源氏物語を執筆したことから「紫式部源氏の間」というのが作られ、執筆している紫式部をイメージした人形が置かれています。
本堂を過ぎてさらに階段を上ると、多宝塔が見えてきます。こちらも日本最古の多宝塔で国宝に指定されています。本堂と同じく源頼朝が寄進したといわれています。中には重要文化財に指定されている大日如来像が安置されています。この他にも重要文化財に指定されている御影堂や蓮如堂などの建物や「安産の腰掛石」や紫式部像など、まだまだ見どころがたくさんあります。
石山寺は「花の寺」といわれています。境内に三つの梅園があり、2月から3月にかけて「石山寺 梅つくし」という催しが開かれるそうです。3月から4月にかけては桜、4月からはツツジ、夏にはアヤメや花菖蒲、秋は紅葉、冬はサザンカと四季折々の花が楽しめます。
拝観時間は午前8時~16時30分(最終入山16時)です。拝観料は中学生以上600円、小学生250円になります。本堂内陣の拝観料は中学生以上500円、小学生250円になります。今回も車で行きました。専用駐車場があり、料金は乗用車が600円になります。石山寺の門前には駐車場がなく、少し離れたところに車を停めてから石山寺まで歩いていきます。誘導の人がいるのですぐに気づきます。東大門までは歩くのですが時間は数分ほどです。門前店舗を見て歩いていたら、すぐに着きました。
西国三十三所巡り その27(第十四番札所 三井寺)(2021年6月28日)
三回目の緊急事態宣言も解除され、やっと三十三所巡りも再開できます。今回は三井寺こと園城寺を参拝しました。三井寺は“みいでら”、園城寺は“おんじょうじ”と呼びます。このお寺は比叡山延暦寺と対立して幾度となく焼き討ちにあったり、豊臣秀吉によって廃寺寸前にまで追い込まれたりしたが、その都度再興してきたことから「不死鳥の寺」とも呼ばれているそうです。
第十四番 長等山 園城寺

686年に大友与多王が創建しました。壬申の乱に敗れた大友皇子の子である大友与多王が父の霊を弔うために 「田園城邑」を寄進して寺を創建し、 天武天皇から「園城寺」の寺号を与えられたことが始まりとされています。ご本尊は弥勒菩薩です。この弥勒菩薩は天智天皇の念持仏と伝えられています。西国三十三所でのご本尊は如意輪観世音菩薩になります。観音堂に安置されています。一面六臂の木造如意輪観音坐像です。輪王坐という、右足の膝を立て、その足裏と左の足裏を合わせる座り方をしています。秘仏で33年に一度の御開帳になります。
三井寺の由来は、境内に涌く霊泉が天智・天武・持統の3代の天皇の産湯として使われたことから「御井」(みい)の寺と言われていたものが転じて三井寺と呼ばれるようになったそうです。その霊泉は現在も湧き出ており、金堂の西側の閼伽井屋(あかいや)の中に設置されています。
仁王門を抜けるとすぐに受付があり拝観料を支払います。拝観時間は8時から17時までで、拝観料は大人600円、中高生300円、小学生200円になります。受付でパンフレットを貰ったので見ていたら、受付の方が声をかけて軽く説明してくれたので、親切だなと嬉しかったです。金堂まで行くと閼伽井屋や三井の晩鐘があります。近江八景の一つに数えられている三井の晩鐘は、鐘を撞くことができます。料金は800円です。一緒に御朱印を頂けるのですが、あらかじめ書かれているものに日付を足すタイプの御朱印です。シールになっているのでその場で貼りました。鐘を撞くのは一度だけと言われたので、万感の思いを込めて一撞き。良い音がしました。

西国三十三所の札所である観音堂へは金堂から少し歩きます。途中で三井寺のマスコットキャラクターののぼりを眺めたり、年代物の弁慶の力餅の看板を見たりと道中も飽きません。観音堂の近くには展望台もあり、琵琶湖が一望できます。境内は広くて見て回るのに一時間以上かかりました。
今回も車で移動しましたが、三井寺には専用の駐車場があり、売店も近くにありました。駐車料金は普通車500円です。
西国三十三所巡り その28(第十二番札所 岩間寺)(2021年7月13日)
今回は滋賀県と京都府の県境にある岩間寺こと正法寺に参拝しました。このお寺は俳人である松尾芭蕉と縁があるそうで、本堂横にある池で「古池や 蛙飛びこむ 水の音」という句を詠んだといわれています。そこから「芭蕉の池」と呼ばれています。
第十二番 岩間山 正法寺

722年に泰澄(たいちょう)大師が創建しました。元正天皇の勅命により、寺院建立の地を探して岩間山を訪れた時に桂の大木に出会います。その木から千手陀羅尼(お経)が聞こえてきたため、その桂の木で千手観音像を彫ったといわれています。ご本尊は千手観世音菩薩です。泰澄大師が桂の木で彫った千手観音像の胎内に元正天皇の念持仏であった像が納められていました。ですが現在は泰澄大師が彫った千手観音像は失われてしまい、念持仏である金銅製の千手観音像が残りました。秘仏となっており御開帳は不定期です。直近では2009年の花山法皇一千年忌を記念した時に御開帳されています。
この観音様は毎日日没とともに厨子を抜けだし地獄を駆けめぐり、苦しんでいる人々を救済し、夜明け前に汗びっしょりになって帰ってくるとの言い伝えから「汗かき観音」と呼ばれています。
このお寺は「雷除け」としても有名です。伽藍建立の際に雷が度々落ちて伽藍が消失することが続き泰澄大師は困りました。大師が自身の法力で雷神を封じ込め、なぜ何度も落ちるのかと尋ねたところ、雷神は「泰澄の弟子になりたい」といい、弟子にするかわりに雷の災いを及ぼさないよう約束したことから「雷除け観音」とも呼ばれるそうです。この雷神は。水が乏しかった岩間寺のために自らの爪で井戸を掘ったといわれています。「雷神爪掘湧泉」と呼ばれ、白姫竜神の石碑の後ろの道を下ったところから池に降りることができます。どこかから水が湧き出しているのでしょうが見つけることはできませんでした。少し前に新しい雷神像が祀られたそうです。このコロナ騒ぎであまり日の目を見てないのではないかなと思います。

駐車場からの道を下るとすぐに、ぼけ封じの観音様と仏足石が見えます。さらに下ると黒い仁王像がお出迎えしてくれます。こちらのお寺は山門がなく仁王像が直立ちです。その間を潜り抜けると大師堂や不動堂、本堂があります。
納経受付時間が9時から16時30分までです。入山料は一人500円です。本堂で納経する時に一緒に料金を支払いました。駐車場は無料です。お寺のホームページでは駐車可能台数は40台と書いていますが、そんなにも停められない気がします。毎月17日に法要があるので、その日は無料のシャトルバスが運行しています。ホームページには毎月17日は駐車場がバス専用になりますとの但し書きもありますので注意してください。山の中腹にあるため道幅は大きくありませんので離合も大変だと思いますので日にちか移動手段を選んだ方がいいかもしれません。
西国三十三所巡り その29(第三十一番札所 長命寺)(2021年10月29日)
ふと西国三十三所のホームページを見ると、草創1300年記念行事が2023(令和5)年3月31日まで延長になっています。延長されたことによりゆとりをもって参拝することができます。四回目の緊急事態宣言も解除されたので、今回は琵琶湖の畔にある長命寺に参拝しました。この辺りは冬になると雪が積もるということなので、早めの参拝を計画していましました。緊急事態宣言が繰り返され参拝が先延ばしになっていましたが、冬までに参拝することができました。
第三十一番 姨綺耶山 長命寺

619年に聖徳太子が創建したといわれています。3世紀後半から4世紀初頭の景行天皇の時代、武内宿禰(たけのうちのすくね)がこの山の柳の巨木に長寿を祈願したところ、300歳以上も長生きし、六代の天皇に仕えたといわれています。その後、聖徳太子がこの山を訪れ、武内宿禰が祈願した柳の木に感銘を受けていたところ、白髪の老人が現れ、この霊木で仏を刻みこの地に安置するよう告げたといいます。聖徳太子自ら、この柳の木で千手観音・十一面観音・聖観音の三尊像を刻み伽藍を建立。武内宿禰の長寿にあやかり「長命寺」としました。ご本尊は千手十一面聖観世音菩薩です。千手観音、十一面観音、聖観音の三尊一体となっており、国の重要文化財に指定されています。秘仏となっており、次回の御開帳は未定です。直近では2009年に花山法皇の一千年忌を記念して御開帳されました。1948年以来、61年ぶりだそうです。

長命寺という名前の通り長寿が御利益であり、「健康長寿の観音さん」と書かれた石碑も置かれています。長命寺バス停から本堂までは808段の石段があります。所要時間が30分程度です。自信のない方は車で行ける山上駐車場があります。八合目あたりになるそうで、そこから本堂までは100段ほどなのでそちらを利用してもいいかと思います。ただし、途中に道幅が狭くなり離合困難な場所があるので注意が必要です。ちなみに駐車場代は無料です。

石段を登りきったら右側に三重塔があります。1524(慶長2)年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。全面丹塗りの重厚感のある建物でした。
左側に本堂があり、こちらも国の重要文化財に指定されています。1516(永正13)年に伽藍が焼失後、1597(大永4)年に再建されたものだそうです。
西国三十三所草創1300年記念として、2021年10月17日~31日の期間に本堂内陣の特別拝観が予定されています。9時30分~16時までです。特別拝観料が500円となります。
拝観時間、納経受付時間共に8時から17時までです。入山料は無料です。
琵琶湖の畔という事もあり、境内から琵琶湖が一望できます。
西国三十三所巡り その30(第三十二番札所 観音正寺)(2021年11月22日)
今回は西国三十三所参りで最難所の一つとして有名な観音正寺を参拝しました。最近はめっきり寒くなってきましたが、冬になると繖山の山頂近くにある観音正寺は雪深くなるそうです。雪が降る前に参拝ができたので良かった。
第三十二番 繖山 観音正寺

605年に聖徳太子が創建したといわれています。近江の国を訪れた聖徳太子は琵琶湖で人魚に出会いました。人魚は「私は前世漁師であり、殺生を業としていたため、このような姿になりました。繖山にお寺を建て、どうか私を成仏させてください」と聖徳太子に懇願しました。その願いを聞き入れ聖徳太子自らが千手観音像を刻み、堂塔を建立したとされました。日本唯一の人魚伝説がある寺院として知られ、人魚のミイラといわれるものが伝わっていましたが1993年の火災で焼失しています。焼失されるまでは公開もされていたようで、ネットで検索すると写真も確認できます。ご本尊は千手千眼観世音菩薩です。秘仏で重要文化財に指定されていましたが1993年の火災で焼失しました。新たなご本尊として2004年に総白檀の千手千眼観世音菩薩坐像が祀られました。23トンの白檀を使った像高3.5メートル、光背を含めた総高6.3メートルの巨大な坐像です。こちらは常時ご開帳されているそうです。2012年に火災から免れた旧秘仏本尊の御前立であった仏像が発見されています。現在修復中なのですが、2022年に「聖徳太子1400年御遠忌大法会」に行われる記念事業として2022年の5月22日~12月18日まで御開帳される予定です。その後は、33年に一度の御開帳になります。
観音正寺は琵琶湖の東岸、標高433mの繖山(きぬがさやま)、別名観音寺山の標高370m付近に位置しています。表参道には1200段の石段があります。最難所の一つといわれる所以ですね。
車で行くこともできます。表参道駐車場と裏参道駐車場があります。今回は表参道駐車場を使用しました。表参道料金ゲートで料金600円を支払い道なりに進むと駐車場へ到着します。表参道駐車場からは400段の石段を登ることになります。時間としては10分程度だそうですが、もっとかかったような気がします。麓からの1200段に比べれば大したことはないのでしょうが、登るのはとても大変でした。後から調べてみると裏参道からアクセスした方が距離は多少延びることになりますが登りやすいようです。
境内に入ると山門や仁王門がありません。仁王像が両脇に立っており、その代わりをしています。そこを抜けると受付があります。入山料を支払って境内に入ります。境内には、江戸時代から「濡仏」(ぬれぼとけ)と称される丈六の銅製釈迦如来坐像が安置されていましたが、第二次世界大戦中に金属類回収令によって供出されました。その後1983年に再建されて安置されています。
本堂は境内の奥まったところにあります。本堂も1993年に焼失していますが、2004年に木造入母屋造で再建されています。よこにまわってほんどうにはいらないといけないのですが、入り口にマスクをした聖徳太子がいます。

堂内には常時御開帳の千手千眼観世音坐像は迫力があります。納経をすると「疫病退散札」を頂きます。ご家族・友人にもどうぞと数枚頂きました。ありがたいです。

拝観時間・納経時間はともに8時から17時までです。拝観料は大人500円、中学生・高校生は300円です。表参道・裏参道の林道を通るにはどちらも四輪600円、二輪300円の通行料が必要です。どちらも道幅が狭くなっています。運転には注意が必要です。2021年10月現在、裏参道は通行止めになっています。
西国三十三所巡り その31(第三十番札所宝厳寺 第三十三番札所華厳寺)(2021年12月31日)
2020年6月から始めた西国三十三所巡りも無事結願することができました。今回は琵琶湖の中の竹生島にある宝厳寺と、関西から出て岐阜にある華厳寺という心理的に遠さを感じる2か所を参拝してきました。この記事を書いている時は滋賀から岐阜にかけては寒波襲来で大雪になっていましたが、参拝した時期は11月末だったので移動にも大きな被害がなくて済みました。皆様も参拝する時は気を付けてください。
第三十番 竹生島 宝厳寺

724年に聖武天皇の勅願で行基が創建したといわれています。山号は巌金山になります。聖武天皇の夢枕に天照大神が立ち、弁財天を竹生島に祀るようお告げをしたのが始まりといわれています。日本三大弁才天の一つに数えられ、その中では最も古くに建立されたと言われています(他の二つは広島県の厳島神社と神奈川県の江島神社です)。本尊は弁才天ですが、その後に千手千眼観世音菩薩が安置され、札所のご本尊となりました。どちらも秘仏であり、60年に一度の御開帳になっています。次回は2037年の予定になっています。

三十三ある札所の中で唯一の船を使用しないと行けないお寺になります。島には宝厳寺と都久夫須麻神社、後は数軒のお土産屋だけで民家は一軒も無いそうです。竹生島へ行く船は長浜・彦根・今津の各港より出ています。琵琶湖汽船とオーミマリンの2社が運行しています。乗船時間は一番短いので今津港から25分で、一番長いのは彦根港から45分です。今回は今津港から竹生島に向かいました。今津港には40台駐車ができる無料の駐車場があります。歩いて数分で船着き場に着きます。今津港から竹生島までは通常期間で一日に4本、冬季になると一日2本の運航になるので事前のチェックが必要です。琵琶湖汽船を利用した今津港からの乗船料は2640円でした。

島に着くと中々の壮観で見上げてしまいます。石段を上ると本堂があります。本堂から観音堂に向かうまでに国宝である唐門を通ります。色鮮やかで派手でした。宝厳寺から都久夫須麻神社へは舟廊下という重要文化財に指定された屋根付きの廊下で結ばれています。豊臣秀吉の御座船「日本丸」の船櫓の用材を用いて建てたので舟廊下と呼ばれています。宝物殿もあるのですがコロナのため休館となっていました。
竹生島への入島料として大人500円、小人300円が必要ですが拝観料はありません。船着き場を降りお土産屋の横を通ると入口があってその横に券売機がありました。
納経には少し時間がかかります。行く方法が船しかなく発着時間が決まっていることが原因だと思います。滞在時間は船便によりますが70~85分です。団体が来てしまいますとゆっくりと見て回るのは難しいかもしれません。
第三十三番 谷汲山 華厳寺

798年大口大領と豊然上人によって創建されました。大口大領が京都の仏師に十一面観世音菩薩を彫ってもらい、故郷に帰る途中で観音像が動かなくなりました。大領はこの地が結縁の地だろうと思い、この山中に住んでいた豊然上人に相談してお堂を建立したといわれています。寺付近の谷から油が湧き出し、仏前の灯明用の油が汲めども尽きなかったことに由来して、醍醐天皇が「谷汲山」の山号と「華厳寺」の扁額を下賜しました。ご本尊は十一面観世音菩薩です。秘仏となっており、御開帳は不定期です。

986年に花山法皇が満願成就の寺と定めたことで西国三十三所の最終札所となりました。満願の地という事もあって荘厳な感じがします。ご詠歌は、過去・現在・未来を示す3首あり、ご詠歌にちなんで御朱印も本堂(観音堂)・満願堂・笈摺堂の3種類があります。過去は満願堂、現在は本堂(観音堂)、未来は笈摺堂を表しています。
本堂には精進落としの鯉や戒壇めぐりなどがありますが、面白いなと思ったのは満願堂です。なんと色々な狸の石像があります。見ざる聞かざる言わざるを模した狸は一見の価値ありです。

駐車場は700台駐車できるそうです。基本無料ですが日曜祝日は400円だそうです。そして場所も門をくぐってすぐの場所は民間経営で有料となっています。もう少し進み観光プラザの横が町営の駐車場になります。拝観料は無料です。