西国三十三所巡り 大阪・北摂編(葛井寺・総持寺・穴太寺・勝尾寺・施福寺)
2020-07-06
西国三十三所巡りの第一歩として、大阪府内と北摂の札所をまわった記録です。2020年6月から7月にかけて、府内で行ける範囲から少しずつ足を延ばしました。
西国三十三所巡り その1(五番札所葛井寺、二十二番札所総持寺)(2020年6月24日)
西国三十三所とは、近畿2府4県と岐阜県に点在する三十三か所の観音信仰の霊場の総称です。約1300年の歴史を持つ日本最古の巡礼路です。2019年文化庁に日本遺産に認定されています。
2020年12月18日まで西国三十三所草創1300年記念事業を行っています。そのため今年は三十三所を巡ろうと思っていたのですが、今年初めからのまさかの騒動で身動きが取れませんでした。このご時世、県をまたぐというのがよろしくないというので府内で行けるところはないか、時期的には大丈夫かを検討して行ってきました。
第五番 紫雲山 葛井寺
藤井寺市にある五番札所葛井寺は名前にある葛井氏が725年に創建したとされているようです。
藤の名所でもあるそうで4月中旬から5月上旬にかけて藤まつりというのも開催されているようです。今年はもちろん中止になりました。残念です。
毎月18日は本尊である十一面千手千眼観世音菩薩像が御開帳されます。拝観料500円です。4月は中止になりましたが5月からは再開されているようです。タイミングが合えば行きたかったのですが、18日には行くことができなかったです。
車で行ったのですが駐車場はありません。近くにコインパーキングがあるので、そこに車を停めてから参拝しました。行った時は南大門の修理をしていたため南大門から出入りできませんでした。
初めはこの字を見てふじいでらとは読めませんでした。藤井寺市にある葛井寺…。ややこしい。
第二十二番 補陀洛山 総持寺
こちらは茨木市にある二十二番札所総持寺は中納言・藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)が890年に創建したとされています。
藤原山蔭は四条流庖丁式の創始者で知られており、毎年4月18日に総持寺で山蔭流包丁式が行われます。
本尊は千手観世音菩薩です。一般的に菩薩様は蓮の花の上に乗っているのですが。こちらでは亀の上に乗っています。藤原山蔭が子供の頃に川に落ちてしまって時に亀に助けられたことに由来しているのだとか。
境内には包丁塚やら閻魔堂やらと色々あります。池やら小さい川やらがあり、広くて開かれていました。私が行った時は親子がワイワイと遊んでいました。ボケ封じの観音像もあります。萌え絵の亀を抱えた観音像もいました。
このお寺は隣に駐車場があります。最初の40分が300円、以降は20分ごとに100円です。
西国三十三所巡り その2(二十一番札所穴太寺)(2020年6月29日)
2020年12月18日まで西国三十三所草創1300年記念事業が行われています。今年はコロナの影響で自由に外出することができなかったのですが、関西の緊急事態宣言が解除されてようやく巡礼に出ることができようになりました。とは言え、いきなり遠出というのは不安が残るので大阪周辺のお寺を参っています。
第二十一番 菩提山 穴太寺

京都府亀岡市にある第二十一番札所穴太寺は705年に大伴古麿によって創建されたと伝えられています。
参拝した後に敷地内にある円応院という庭園を鑑賞できる場所が本堂の隣にあります。本堂を拝観するために円応院で受付をします。
本堂と庭園のセットの拝観料が500円です。個別だとそれぞれ300円だそうです。
受付の方が丁寧に説明をしてくれて本堂まで案内をしてくれました。お参りした時は、安寿姫と厨子王丸伝説で語られている厨子王丸肌守御本尊の特別拝観をしていました。受付の方に安寿姫と厨子王丸の話を軽くしてもらい厨子王丸肌守御本尊を拝観しました。肌守りという名前のごとく小さい。ケースの中で金色に光っているのですが、結構光っているので受付の方が説明してくれていなかったら気付かなかったかも。
御本尊は薬師如来像と聖観世音菩薩像です。薬師如来像は完全秘仏で拝観することはできませんが、聖観世音菩薩像は三十三年ごとの御開帳になっています。前回の御開帳が2013年なので、次は2046年になりますね。拝観することができるのでしょうか。
本堂内には、1896年に本堂の天井裏から発見された釈迦涅槃像があります。釈迦涅槃像とはお釈迦様が入滅する様子を表したものなのですが、このお釈迦様は布団をかぶっています。布団は、祈りが通じて病が治った人が感謝を込めて奉納したそうです。布団にくるまっている姿を見ると、入滅というよりはひと眠りという感じを受けました。撫で仏とも呼ばれており、自分の治したいところを撫でてくださいと受付の方に言われました。自分の治したい所と同じ所を撫で、自分の体を撫で返すとご利益があるそうです。
本堂の参拝を終えて円応院に戻ると、受付の方が「庭を心行くまでお楽しみください」と言ってくれたので、しっかりと庭を鑑賞しました。穴太寺庭園は府の指定名勝になっているようで、多宝塔と池の配置が素晴らしい。長時間鑑賞することができるのですが、10分くらい座っていると腰が痛くなります。座布団が敷かれていると、より長居ができますが、ほどほどがいいのでしょうね。行った時は幸い人が少なかったので堪能させていただきました。西側も趣があってよかったです。

歩いて数分のところに専用の駐車場があります。料金は500円で時間の制限はありませんでした。
西国三十三所巡り その3(二十三番札所勝尾寺)(2020年6月30日)
関西の緊急事態宣言が解除されたので、まずは近場から三十三所参りをしようと思っていましたが、大阪にあるお寺は意外に少ない。全部で五寺です。これには番外の四天王寺を入れています。すでに葛井寺と総持寺には参拝しているので、残りは施福寺と勝尾寺と四天王寺です。今回は勝尾寺を参拝したので、大阪にある五寺の折り返しになります。
第二十三番 応頂山 勝尾寺

727年に創建された古刹です。前身を弥勒寺と言っていたそうですが、880年に清和天皇の病気平癒の祈祷を行い、「勝王寺」という名前を賜るが「王に勝つ」という意味は畏れ多いとして「王」を「尾」に差し替えて勝尾寺としたとされています。だから「かつおうじ」というのですね。名前に「勝」という字が入っているのにあやかって勝負事の寺としても有名です。
また、ダルマの寺としても有名です。境内の至る所にダルマがたくさん並んでいます。転んでも起き上がるダルマを己に打ち勝つシンボルとし、努力をして困難に打ち勝つ、目標を達成するという、ただ願をかけるだけではなく自分と向き合い行動するためのものだそうです。勝ちダルマと呼び、大小さまざまのダルマが本当に山のように奉納されています。

山の上にあるため、敷地が広大です。山門を抜けると大きな池があり橋が架かっています。弁天池と言い、スモークがたかれているのか霧が演出されていました。反対側には鯉の餌やり場もあります。

こちらの寺は花も有名で、春は桜、初夏はアジサイ、秋は紅葉が楽しめます。秋は紅葉がライトアップされています。私が行った時はアジサイが見事に咲いていました。

拝観料は大人400円、子供300円です。駐車場は第一と第二があります。第一駐車場は目の前にありますが、春や秋、年末年始は混雑します。駐車料金は2時間まで500円(以降1時間毎100円)です。自家用車で行くのが一番だとは思うのですが、混雑する時期だと道路や駐車場が大渋滞します。秋の紅葉のライトアップは夜に混雑する上に寒かったりするので考えものです。
最寄り駅は北大阪急行線「千里中央」駅、阪急箕面線「箕面」駅になります。阪急バスが運行していますが運行本数は少ないです。運行している時間は平日で11時、13時、16時の3本、土・日・祝は11時から16時までの1時間毎に1本です。どちらからも歩いていこうとすると2時間はかかります。どちらかからというなら「箕面」駅から箕面の滝を見ながら移動するのが良いのではないでしょうか?
西国三十三所巡り その4(四番札所施福寺)(2020年7月6日)
新型コロナウィルスに関連して緊急事態宣言が発令されていましたが、この度、関西の緊急事態宣言が解除されたので、近場のお寺を巡礼しています。まずは大阪内にあるお寺を回ろうと思い、今回は施福寺を参りました。
第四番 槇尾山 施福寺

欽明天皇時代(539~571)に、播磨国加古郡の行満上人が天皇の命を受けて創建したとされています。ご本尊は弥勒菩薩で、西国三十三所のご本尊が十一面千手千眼観世音菩薩です。槇尾山は標高約600mlあり、その山腹500m程度のところに施福寺があります。麓の駐車場からお寺まで距離にして約1㎞あります。徒歩以外でお寺に行くことはできず、石段を30~40分かけて登っていきます。西国三十三所の難所の一つと言われることはありますね。
駐車場の横には「槇尾山観光センター」があり、飲み物やお土産、軽食などが販売されています。これより先は飲み物を販売していないので、手持ちがない場合はこちらで購入した方がいいでしょう。値段も普通でした。なによりスイーツ巡礼ののぼりが気になって、軽く物色したのですが草餅しか見つけられませんでした。もう少しスイーツが欲しかった。センターには杖も置いてありました。買い物した方はレンタルできるみたいです。私はマイ杖があるので利用しませんでした。その横に満願瀧弁財天が奉られているのですが、コロナウィルス拡大防止のためと閉鎖されており、中に入って見ることができませんでした。
周りも観光したのでいざ登り始めると、これが中々しんどい。雨上がりのため地面がぬかるんでいたこともあり滑りやすいのも影響しています。杖を持参していて良かったです。途中には手すりがない場所もあるので、両手杖でも良かったかもしれません。所々にベンチがあるので、疲れたらそこで休憩できるようになっています。登りきる直前に弘法大師御髪堂や弘法大師剃髪所跡などがあります。

登りきるとすぐにお寺が見えます。すぐそばに「御本尊公開中」の看板があります。拝観料は500円です。拝観料を払って本堂に入ると大きな弥勒菩薩坐像とその両隣に十一面千手千眼観音立像と文殊菩薩立像があります。見ごたえ抜群ですし、こんなに近くで見られるのはありがたいと思いました。隣の部屋には方違大観音像があります。弥勒菩薩の裏側にもたくさんの仏像が並んでいます。空海や最澄の像もあります。なで仏もあります。これでもかと仏像が並んでおり、またありがたいという気持ちになりました。30分かけて登ってきたかいがあったと感じました。降りも膝への負担が大きくて大変だったのですが、20分かからなかったかな。
西国三十三所巡りで大阪にあるお寺は五寺です(番外の四天王寺も含まれています)。今回施福寺を参ったので、残りは四天王寺だけです。