西国三十三所巡り 宇治・醍醐編(三室戸寺・上醍醐准胝堂)

2020-12-21

宇治の三室戸寺と、山上にある上醍醐准胝堂をたずねた記録です。上醍醐は登山に近い道のりでした。

西国三十三所巡り その24(十番札所三室戸寺)(2020年12月14日)

今回は三室戸寺です。社会情勢的に出歩くのは良くない風潮になってきましたが、少し前の紅葉が鮮やかな時期に参拝しています。平日の昼過ぎに参拝したのですが、紅葉を見に訪れたのか、参拝者も少なからずいました。

第十番 明星山 三室戸寺

770年に光仁天皇の勅願により奈良大安寺の行表和尚が創建したと伝えられています。天智天皇の孫である白壁皇子(後の光仁天皇)が毎夜宮中に差し込む光の元を探させました。その光をたどり宇治の山奥に流れる志津川の上流で、千手観世音菩薩像を発見しました。この観音像を安置して「御室戸寺」としました。その後、光仁天皇、花山天皇、白河天皇の離宮になったため、「御」の字を「三」に替え、三室戸寺と称するようになりました。ご本尊は千手観世音菩薩です。千手観世音菩薩なので通常なら腕は42本なのですが、こちらのご本尊の腕は二本です。秘仏であり御開帳は不定期です。前回は2009年に花山法皇の一千年忌にちなんで84年ぶりに御開帳されたようです。次回の御開帳は未定だそうです。

宝物館があり、清凉寺式釈迦如来像や木造毘沙門天立像など重要文化財に指定されている数々の像が公開されています。ですが、公開時間が毎月17日の朝の9時から20分だけ。しかも途中の入館もできません。なので、宝物館の拝観を行いたい方は時間に余裕を見た方がいいでしょう。拝観料は500円です。

赤い山門をくぐり石段を上ると、おじいさんの顔に蛇の体の宇賀神の石像があります。狛蛇ともいわれているようです。しっぽを触ると金運がアップするそうです。こういうところは蛇らしいといいましょうか。こちらは顔がおじいさんですが、若い娘のバージョンもあるそうです。弁財天と縁があるようで、竹生島の宝厳寺では弁才天の頭頂部に小さい宇賀神が乗っています。

本堂の前には狛兎である福徳兎や狛牛と言われる宝勝牛が設置されています。兎の前にある玉の中に卵が入っているのですが、その卵が立てば昇運がつくと言われているようです。

宝勝牛の口中には石の玉があり、それを撫でると勝運がつくと言われています。三室戸寺の近くで百姓が飼っていた弱々しい牛が口から玉(牛玉・ごおう)を吐きだすとみるみる元気になり、闘牛で大儲けをしたことが由来だそうです。勝運だけでなく、病気平癒や金運に効果があるとされています。そのとなりには横綱の貴乃花と若乃花の絵馬が手形とともに設置されています。

こちらのお寺は、あじさい園、つつじ園がありその時期になると拝観料も変わります。通常は大人500円、小人300円なのですが、あじさい園やつつじ園が開催されている時は大人800円、小人400円になります。駐車場もあり乗用車は500円になります。ですが、あじさい園やつつじ園が開催の土日は混雑するそうなので公共の交通機関を利用した方がいいようです。京阪電車「三室戸」駅から徒歩20分程度です。

西国三十三所巡り その25(第十一番上醍醐准胝堂)(2020年12月21日)

今回は上醍醐の准胝堂です。と言いたいのですが、2008年8月に雷が落ちたことでお堂が焼失しました。そのため現在は下醍醐の観音堂に札所が移され納経や御朱印の受付をしています。札所が上醍醐の准胝堂にあった頃は、醍醐寺の奥にある女人堂から一時間ほどかけて山道を上って上醍醐まで行くことから西国三十三所の中でもとりわけ険しい場所と言われていたそうです。上醍醐への入山受付時間は醍醐寺の拝観時間よりも短く設定されており、夏季(3月1日から12月第一日曜日まで)は9時から15時まで、冬季(12月第一日曜日から2月末日まで)は9時から14時までです。入山料は600円(下醍醐拝観券を持っていると500円)です。上醍醐には准胝堂跡以外にも五大堂や重要文化財である如意輪堂、国宝である清瀧宮拝殿、薬師堂などがあります。

第十一番 深雪山(醍醐山) 醍醐寺

874年に弘法大師空海の孫弟子にあたる理源大師聖宝によって創建されました。聖宝が准胝観世音菩薩と如意輪観世音菩薩の二体の観音像を彫り醍醐寺に安置したのが始まりです。二年後の876年には聖宝によって准胝堂と如意輪堂が建立されています。西国三十三所の札所ご本尊は准胝観世音菩薩になります。准胝観世音菩薩は、多くの仏を生み出した“全ての仏の母”とも言われ、安産・子授けのご利益がある観音様として信仰されています。ご本尊は秘仏ですが、毎年5月15日から5月21日まで下醍醐の観音堂にて御開帳されています。西国三十三所の中で准胝観世音菩薩をご本尊としているのはこの醍醐寺だけです。

下醍醐には金堂をはじめ五重塔や三宝院の唐門や表書院など国宝が目白押しです。通常期は三宝院庭園と伽藍の二か所を拝観料大人1000円、中学・高校生700円、小学生以下無料で拝観することができます。納経したり御朱印を貰ったりするためには観音堂に入らないといけないのですが入り口である仁王門横の受付では拝観券を販売していないため、三宝院前の受付で拝観料を支払わなくてはなりません。春期である3月20日からゴールデンウィーク最終日までは三宝院庭園と伽藍に加え霊宝館庭園の三か所に入場することができます。拝観料は大人1500円、中学・高校生1000円、小学生以下無料です。春期以外では霊宝館の入館料は無料です。

今回も車で移動しました。駐車場は100台収容でき普通車は5時間で1000円になります。5時間を超えると30分毎に普通車は100円の料金がかかります。入庫時間に制限があり、夏季(3月1日から12月第一日曜日まで)は8時から15時45分まで、冬季(12月第一日曜日から2月末日まで)は8時から15時15分までです。駐車場は雨月茶屋という売店の横にあります。私が行った時には雨月茶屋の売店以外にも陶磁器を販売している露天もありました。太閤豊臣秀吉が醍醐の花見をしたとして有名な桜の時期である春期は駐車場も混み合うようなので注意が必要です。また秋は紅葉のスポットで夜間の特別拝観を行いライトアップもするそうです。この時は駐車場を昼夜入れ替え制にするそうです。料金は1000円だそうです。