西国三十三所巡り 和歌山編(紀三井寺・粉河寺・青岸渡寺)
2020-10-19
和歌山県の札所をまわった記録です。紀三井寺、粉河寺、そして那智の青岸渡寺と、海と山の景色が続きます。
西国三十三所巡り その15(二番札所紀三井寺)(2020年10月5日)
今回は紀三井寺に参拝してきました。車で移動していると駐車場がどうしても必要になります。駐車場から境内に行く道が正規ルートと違う場所も多々あります。初めて行く土地では土地勘が分からず、駐車場から案内に従って本堂に向かったら意図せずショートカットしてしまうということが度々あります。今回の紀三井寺もそのパターンで、楼門や結縁坂の231段あるという石段にも上らずじまいでした。事前に軽く調べていくのですが、さすがにすべての情報を網羅できないので、一度と言わず何回も参拝して知っていくのが良いのかもしれません。
第二番 紀三井山 金剛宝寺護国院
770年に唐僧の為光上人が名草山から発せられる光をたどり千手観世音菩薩を感得しました。そして自ら十一面観世音菩薩を彫り、その中に胎内仏として千手観世音菩薩を納め草堂に安置したのが始まりと言われています。ご本尊は十一面観世音菩薩です。ご本尊は秘仏で50年に一度の御開帳となっています。2020年は開創1250年になり、期間限定(2020.3.18~6.28、2020.9.20~12.20)で秘仏を拝観することができます。拝観料は大人1000円、小・中学生と障害者手帳持参者及び介護者一名は500円です。

これは絶好の機会と思い拝観させて頂いたのですが、ご本尊である十一面観世音菩薩像の隣に千手観世音菩薩像が並んで設置されています。千手観世音菩薩は胎内仏ですが、大きさは同じくらいですね。違う観世音菩薩が本尊同様に奉られているのは珍しいのではないでしょうか。どちらの像も木造で国の重要文化財に指定されています。二体の観世音菩薩像の手には紐が結ばれています。そこから紐が伸びており、触れるようになっています。それに触れた時なんとも言えないありがたい気持ちになりました。50年に一度の御開帳というと次は2070年になります。50年後には一人では行けそうにないので、期間中に機会があればもう一度参拝したいですね。
紀三井寺はご本尊以外に観世音菩薩像があります。高さ12メートルの千手観音立像があります。お寺では「大千手十一面観世音菩薩像」と呼んでいるそうです。こちらの観音像も木造ですが全面に金粉が貼られています。その大きさは圧巻です。お顔を近くで見たい場合は別料金(200円)を払って上の階に上って拝むことができます。
境内のあちらこちらで工事が行われていました。山上駐車場から昇れる予定のエレベーター工事のほかにも境内の片側の階段が工事中で使用できないところがありました。足元にはご注意を。
紀三井寺の名前があるように、こちらには三つの井戸があります。吉祥水(きっしょうすい)・清浄水(しょうじょうすい)・楊柳水(ようりゅうすい)という三つの井戸からは今も水が湧き出しているようです。今回は表参道を通らなかったので、三井水はもちろん結縁坂も見ていません。残念です。
入山料は大人200円、70歳以上と小・中学生は100円。今回は車で行ったのですが、裏参道側にお寺の駐車場が二か所あります。一か所はふもとの駐車場、もう一か所は山上駐車場です。ふもとの駐車場は本堂まで坂を歩いて7~8分です。山上駐車場は本堂まで2分程度です。駐車料金も別になっていてふもとの方は300円で、山上は700円です。受付で入山料とまとめて支払います。私はふもとの駐車場でよかったなと思いました。結縁坂のように231段も石段があるわけでもないので、登るのにそこまで苦労はしませんでした。
西国三十三所巡り その16(三番札所粉河寺)(2020年10月12日)
物事にはタイミングというものがあります。お寺の年間行事はもちろんですが、季節ごとの桜や紅葉の風物詩などはタイミングが合わないと見ることができません。10月17日から11月23日までは和歌山県立博物館で特別展「国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史」が開催されるそうです。入館料は一般830円、大学生520円です。今回は開催直前に参拝したので拝観することができませんでした。
タイミングが合わないと見ることができないものもありますが、常時見ることができるというものもあります。今回参拝した粉河寺では国の名勝に指定された枯山水の庭がいつでも見ることができます。大きな石の塊というか集まりというか、豪快に石段が組まれている光景は迫力があります。
第三番 風猛山 粉河寺

770年に猟師の大伴孔子古(おおとものくじこ)が山中に光る場所を見つけて創建しました。後日に孔子古の家に童男行者が訪ねて来て、一晩の宿を希望しました。童男行者は宿を借りたお礼にと一週間かけて等身の千手観音像を刻み立ち去りました。これが粉河寺の開創の由来です。ご本尊は千手千眼観世音菩薩です。ご本尊は絶対秘仏で公開された記録はありません。お前立ちの像も秘仏になっています。お前立ちの像は年に一度12月31日に僧籍にあるものが掃除のために開帳するだけで一般には公開されません。
ご本尊だけでなくお前立ちの像まで絶対秘仏ではありますが、見どころはたくさんあります。重要文化財に指定されている本堂もその一つです。西国三十三所の寺院の中でも最大級の大きさで屋根の形に特徴があります。他にも上記した枯山水の庭園や和歌山県の指定有形文化財である童男堂、1月8日のみ開帳される薬師堂やお釈迦様の足裏を象った仏足石などなど見応えがあります。童男堂では千手千眼観世音菩薩の化身である童男行者の像が奉られていますが、こちらも秘仏で年に一度御開帳されます。本堂内陣も拝観料(400円)を払うことで拝観することができます。二十八部衆像と風神雷神が安置されています。また、本堂裏手に障子の一か所だけを開けられた場所があり、そこからお前立ちである観音像を拝むことができるそうです。障子の隙間から必死に中を見たのですがよくはわかりませんでした。残念。


粉河寺へは、JR和歌山線「粉河」駅から徒歩10分程度です。専用の駐車場も用意されています。料金は500円で駐車場の前にあるお土産屋さんで料金を支払います。駐車場があちこちにありますが、大門をくぐって境内横の駐車場が一番近いと思います。100台停めれますし料金も市営の駐車場(510円)より安いです。
西国三十三所巡り その17(一番札所青岸渡寺)(2020年10月19日)
今回は青岸渡寺に参拝してきました。青岸渡寺の隣には熊野那智大社があり、明治期の神仏分離令が出されるまでは神仏習合の修験道場だったそうです。すぐそばに国の名勝に指定されている那智大滝があります。那智の滝は落差が133mあり、一段の滝の落差では日本一です。熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)への参詣道は2004年に世界文化遺産に登録されています。
第一番 那智山 青岸渡寺

4世紀頃にインドから那智に渡来した裸形(らぎょう)上人が、那智大滝で修行をしているときに如意輪観世音菩薩を感得し本尊として安置して草庵を結んだのが始まりです。7世紀頃の推古天皇の時代に奈良の生佛(しょうぶつ)上人が来山して玉椿の大木で約4mの如意輪観世音菩薩像を彫り、その中に裸形上人感得の如意輪観世音菩薩像を納めて本堂を建立しました。如意輪堂と呼ばれています。ご本尊は如意輪観世音菩薩です。ご本尊は秘仏ですが、毎年2月3日と4月の第2日曜日、8月17日に御開帳されています。
今回も車で移動しています。通行料800円を払い防災道路を通れば、階段を使用せずに青岸渡寺のすぐ近くまで行けますが駐車スペースが30台ほどと大きくはありません(駐車場代は無料)。今回は近くのお土産屋さんの駐車場を利用させてもらいました。和か屋本店さんを利用させてもらいました。帰りはお店を利用してくださいと、無料で使用させてもらいました。感謝です。

そこから石段を登るのですが、青岸渡寺までは石段が445段あり15分程度かかります。途中にトイレがあったり、ベンチがあったりと休憩所もあります。お店もあるので色々声をかけられます。那智黒飴を買いました。ちなみに青岸渡寺のお隣にある熊野那智大社への石段は467段だそうです。青岸渡寺から熊野那智大社は塀を一枚隔てただけなので、熊野那智大社へのお参りは青岸渡寺からでも良いかもしれません。
青岸渡寺へは午前5時から参拝できます。青岸渡寺の拝観料は無料です。1972年に再建された三重塔は8時30分から16時までで入館料が300円です。三重塔からの那智の滝は中々のビュースポットです。ここから那智の滝までは徒歩で15分前後です。下り坂で急な場所もあるので気をつけて歩いてください。

帰りには和か屋本店さんで、マグロの角煮を買いました。お店の方の対応も良かったし試食させてもらったものもおいしかったです。